清光堂

2023/03/26 15:59




鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかで、現代人に不足しがちな鉄分を摂取することもできます。


しかし、インターネットで調べると「鉄瓶 コーヒー まずい」というキーワードが出てきて不安になった方もいるのではないでしょうか?せっかく買った鉄瓶で美味しいコーヒーを飲みたかったのに、思うような味では無かったらガッカリしますよね?


そこで今回は、江戸時代から鉄瓶を作り続けている専門家の私たちが、鉄瓶で飲むコーヒーについてお話していきます。

鉄瓶で作ったコーヒーはまずい?

結論から言うと、鉄瓶で美味しいコーヒーを飲むことはできます。


なぜなら水道水を鉄瓶で沸騰させることにより、塩素(カルキ)が中和されまろやかなお湯になります。そのまろやかな甘みのあるお湯でコーヒーを淹れると当然ですが美味しく感じるからです。


ただ、鉄分を含んだお湯は、コーヒーに含まれるタンニンと結びつき苦みが強くなる傾向もあります。


あまりコーヒーの苦みを好まない人にとっては、鉄瓶で淹れることによって苦味が強調されてしまって「まずい」と感じることもありそうですね。


しかし一方で、苦味も含めてコーヒーを美味しいと感じる人も多いはず。なので多くのコーヒー好きにとっては、鉄瓶で淹れるコーヒーはより深みを感じる美味しいコーヒーになりますよ。


鉄瓶で美味しいコーヒーを淹れる方法


コーヒーを美味しくするには豆のチョイスもありますが、コーヒーの約99%を占める「水」の選び方によって味わいが変わります。そのため、使う水の選び方やお湯の温度にも注意が必要です。


日本は水道水のほとんどが軟水ですが、水道水独特の塩素臭(カルキ臭)はコーヒーの香りを阻害します。


しかし、水道水を鉄瓶で沸かすことによりカルキ臭はなくなりますし、鉄瓶の保温性も高いのでお湯の温度を保ちやすくなります。


コーヒー抽出時のお湯の温度が92℃~96℃が最適と言われているので、鉄瓶の構造を考えても、鉄瓶を使うのは利にかなっています。


コーヒーを淹れるのにおすすめの鉄瓶

コーヒーを淹れる際におすすめの鉄瓶は、口が細く長いもの(注ぎ口の細く長いもの)です。コーヒーをドリップする時、少しずつお湯を注ぐことで香りが立ちやすくなり、より美味しいと感じられるようになります。


弊社でも「小棗形」「棗形尾垂」のように、口が細く長い鉄瓶も多数ご用意しておりますので、ぜひご覧くださいませ。