2023/01/27 21:18
鉄瓶のサビは体に害があるのか。気になる人も多いでしょう。
今回は山形鋳物の鉄瓶を専門で作っている私が、鉄瓶のサビについて解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。

結論、鉄瓶の内部にサビが発生しても、お湯が赤くならずに透明であれば体に害はありません。
むしろ鉄分が溶け出した最高のお湯になるのです。
しかし、サビを取った方が良いケースもあるので、ここからサビの発生原因や取り除いた方が良いケースについて解説していきます。
サビが発生する原因
鉄に水をいれるので錆びるのは当然です。
むしろ、その錆に湯垢が付着し鉄分の含んだ甘みのある美味しいお湯になります。
鉄瓶内部が真っ赤に錆び、指でこすってみて、赤いサビ粉が付いてくるようになっても、お湯が濁らず透明であれば最高の状態。
まさに鉄分を含んだ身体に良い理想のお湯です。
以前、茶道裏千家流の業躰先生から茶釜の修理を依頼されましたが、釜内部だけでなく外側表面まで真っ赤に錆びていました。
そのような状態になっても茶釜を使いこなしていたのです。鉄釜のことを本当に理解している先生だと感心しました。
最近の茶道人は内部に錆が出るとすぐ修理依頼をする方がいますが、修理を施しても同じ経過を辿ります。最初は数か所サビが発生し、しばらくすると全体にサビが広がりますが、沸かしたお湯が透明であれば問題ありません。
鉄分を含んだ最高のお湯です。
サビを取った方が良いケース
沸かしたお湯が赤くなるような場合は、金気(かなけ)が出ており身体に害を及ぼしますので、修理が必要です。
修理は鉄瓶本体を800~900度の高熱で焼き直しします。酸化被膜を造り、再度、本漆(自然界から採取した生漆)で焼き付け着色。これですっかり綺麗になり再生できます。
鉄瓶のサビを取り除く方法
鉄瓶のサビを取り除く方法は、茶葉を入れて煮込むと昔から言われています。
ただ、少々のサビの場合は効き目がありますが、完全にサビが取れる事はありません。
サビが全体に広がりお湯が赤くなるようであれば、鉄瓶業者に修理依頼しないと直りません。
鉄瓶をなるべく錆びさせない工夫・お手入れ方法
鉄瓶を使用した後、水を残した状態にされますと必ずサビます。
使用後、出来れば本体が熱いうちにお湯を捨てて頂きますと余熱で乾燥します。これが一番です。
鉄瓶が冷め、乾燥するために火にかけますと、うっかり忘れて空焚きする方が多いです。
空焚きすると内外の漆が焼け落ち、水漏れや、お湯が赤くなる原因になるので注意しましょう。
まとめ
今回は鉄瓶のサビは体に悪いのかどうかを解説しました。
結論、お湯が赤くならず透明なのであれば、内部のサビは体にとって害ではありません。むしろ、鉄分が溶け出した最高のお湯なのです。
日常のお手入れで鉄瓶を良い状態に保ち、体に良くまろやかな最高のお湯を楽しみましょう。
また、清光堂では様々な鉄瓶を取り揃えておりますので、ぜひご覧になってみてください。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。