2023/01/27 21:15
シンプルで洗練された日本の伝統工芸品である山形鋳物。
昨今、海外でもその人気が高まり、高級ホテルなどでもちらほら見かけるようになりました。
今回はそんな山形鋳物の特徴について、江戸時代から続く専門工房の私たちが解説していきます。
山形鋳物の特徴とは?

薄肉美麗と称される山形鋳物は、漆の焼き付け着色による鋳肌の美しさと肉厚の薄さが特徴とされています。
山形鋳物の歴史
山形鋳物の始まりは平安後期です。
源頼義の軍と共に山形市に来た鋳物職人が、市内を流れる馬見ヶ崎川の砂や周辺の土質が鋳物の型に適していると発見、のちに数人の職人がこの地に残ったことが始まりと言われています。
山形鋳物の製造工程

今回は山形鋳物の中でも代表的な鉄瓶の製造工程について解説していきます。
①:型挽き後、鉄瓶口を埋め込み
さね型(まるい外枠)に木型を使って、上下2つの型を作る。木型を回しながら砂を固める。
②:文様付け、砂と粘土を使用し肌打ちをする
型の表面にあられ文様やへら押しで文様をつける。また、カンを通す部分を作り、型に埋め込む。
③:中子づくり・型焼き・型組み
砂を固めて中子を作る。自然に乾かした型を焼き固める。上下の型の中に中子を入れ、鋳物の型ができあがる。
④:注湯(ちゅうとう)
1500℃に溶かした鉄(お湯という)を湯口から流し込む。
⑤:型抜き・砂落とし・仕上げ
砂が少し冷めたら型から取り出し、小さな金槌で軽く叩きながら取り除く。
⑥:本体を800~900度で焼き酸化被膜を付け、本漆焼き付け着色をする
仕上げの終わったら、火で焼きながらクゴ刷毛を使って、本漆とオハグロを何回も重ねて着色する。
山形鋳物のおすすめな使い方

鉄瓶の場合、毎日使用するのがおすすめです。使用後は必ず内外を乾燥させて下さい。
鉄瓶本体が熱い内にお湯を空ける「鉄分の含んだ美味しいお湯なので捨てるのは勿体ない」ことで早く乾き、長持ちします。
現代人に不足しがちな鉄分の補給が大いに期待でき、健康上大きくプラスします。
まとめ
今回は山形鋳物の特徴について解説しました。
シンプルながら洗練された山形鋳物の鉄瓶で飲むお湯・お茶は格別です。
ぜひ極上の時間を味わってみてください。
清光堂では山形鋳物の鉄瓶を数多く取り揃えておりますので、合わせて是非ご覧くださいませ。