清光堂

2023/01/17 16:20


山形鋳物の始まりは平安後期、源頼義の軍と共に山形市に来た鋳物職人が市内を流れる馬見ヶ崎川の砂や周辺の土質が鋳物の型に適していると発見、のちに数人の職人がこの地に残ったことが始まりと言われています。


薄肉美麗と称される山形鋳物は漆の焼き付け着色による鋳肌の美しさと肉厚の薄さが特徴とされています。


清光堂ではデザイン、製造、販売までの一連を手掛け、すべてが手づくりで目が行き届く規模感で納得のいくものづくりを心がけています。




日本を代表する茶道で重要な道具の一つである茶の湯釜の高度な技法を生かし、鉄瓶の一品に魂を込め製作しています。


鉄瓶外側は伝統技術の砂肌を用い、内側は古来よりの本漆の焼き付け着色をしています。 


鉄鋳物の鉄瓶は保温性が高く、鉄分を含んだ甘みのある美味しいお湯をいただけるのが最大の特長であり、健康上大きくプラスされます。




酒器の燗鍋(銚子)も同様で、直火で沸かすことができる唯一の鉄製銚子です。


燗鍋は茶道の懐石料理で使用される道具の一つです。


燗鍋に日本酒を入れただけでお酒が美味しくなります。


冷酒でいただく場合は本体ごと冷蔵庫に入れ、保冷性を生かしいつまでも美味しくいただけます。




清光堂の鉄瓶の特徴は材料を吟味した朱銅製蓋にあります。


鉄瓶の着色は赤味色(サビ色)と黒味色の二通りがあります。赤味色鉄瓶本体に金・銀などで象嵌を施し高尚に仕上げており、銅蓋には銀摘みを取り付け、高級感のある仕上げが人気を博しています。



南部鉄器の歴史と山形鋳物の歴史は殆ど同じです。南部鉄器の知名度を上げたのは行政が力を入れ宣伝した結果です。

上海万博の折、南部鉄器の行政の方が鉄瓶を持ち込み、かなりの数の受注を受け、各工房に振り分け潤ったと聞いています。


その後、山形では清光堂が一番早く上海に出向き山形鉄瓶を広め今日に至っています。